【すみれ作業所】利用者様作品紹介②
前回に引き続き、すみれ作業所をご利用されている小竹由香利さんが５月に作られた作品の紹介をしたいと思います。
今日から５月、空にはこいのぼりが元気よく５月の気持ちのいい風に乗って泳いでいます。こいのぼりの家族は黒いこいのぼりのお父さんと赤いこいのぼりのお母さんとそして青いこいのぼりはタロー君です。一年に１回家族そろって大きいな空で、皆の事を見守っています。
タロー君は空の上から由香利をみつけました。由香利ちゃんは、お母さんに可愛いい赤い花を渡しています。「そうか今日は母の日だったんだ。」とタロー君がいいました。「僕もお母さんにあの可愛いい赤い花を渡したいなあ」と思いました。
地上では由香利ちゃんがお母さんに「いつも有難う」と赤いカーネーションの花をプレゼントしていました。お母さんも由香利ちゃんもとても嬉しそうです。
こいのぼりのタロー君はあの赤い花はカーネーションという名前だと分かってカーネーションの花を探す旅に出かけました。カーネーションはどこにあるのかなあとこいのぼりのタロー君は悩みました。
カーネーションの花は、花びらがなんまいもかさなってとても可愛い花です。オランダ生まれで花言葉は「母への深い愛」だそうです。タロー君はますますカーネーションの花がほしくなりました。
空を飛んでいたドラミちゃんに会いました。「僕は赤いカーネーションの花を捜しているんだけど、どこにあるか知ってる？」とタロー君が聞きました。ドラミちゃんは「わからんわ」とあいそなく答えました。
今度は空を飛ぶつる２ひきにタロー君はたずねました。「僕は赤いカーネーションをさがしているけどどこにあるか知らない？」するとつる達は「僕たちはすみれから飛んで来たつるだけど、みた事ないなあ」といいました。
最後に空を飛ぶひこうきにタロー君は赤いカーネーションの花がどこにあるのかをたずねました。「お客さんがカーネーションの花の本を見ておられた事はあるけれど、本物のカーネーションの花は見た事がないなあ」とタロー君にいいました。
タロー君は泣きました。赤いカーネーションの花はみつかりませんでした。ドラミちゃんに聞きも２ひきのつるに聞いても飛行機に聞いても、赤いカーネーションを手に入れる事ができませんでした。「お母さんにプレゼントできなかって、悲しいよ～～～」とタロー君は大きいな涙をこぼしました。
お母さんこいのぼりはとてもびっくりしました。タロー君がそんなに大変な思いをして赤いカーネーションの花を捜してくれていると思いませんでした。タロー君に「有難う赤いカーネーションはみつからなかったけれど、タロー君の思いはしっかり伝ってとても嬉しいかったよ」いいました。
そしておとうさんこいのぼりとお母さんこいのぼりとタロー君は仲良く５月の空をゆうゆうと泳いで、今年の子供の日は終わりました。屋根の上で猫のタマちゃんもながめていました。 終わり
【最後に】いかがでしたか？これらの作品は土曜開所日に他のご利用者様の前で音読して発表もされています。また次回もお楽しみに！